ビューティーコラム

紫外線対策はなぜ重要?
SPF・PAの意味や吸収剤・散乱剤の違いまとめ

肌に大きなダメージとなる紫外線(UV)。
ですが、実は紫外線の種類はひとつではありません。それぞれの紫外線の波長に対し、適切な対策をうっておくのがすこやかな肌を保つ秘訣なのです。

そこで今回のビューティーコラムでは、紫外線対策の重要性を説明するとともに、日焼け止めに使用される「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」、また紫外線カット数値の目安とされるSPF・PAといった用語について、詳しくお伝えしていきます。

紫外線によって肌にどのような影響を受けているのか見定めつつ、UV対策アイテムで美肌を妨げる紫外線をカットしましょう。

覚えておきたい紫外線対策の必要性

「紫外線=肌によくないもの」と知ってはいるものの、実際にどのような影響をもたらすのかご存じでしょうか。

紫外線は乾燥や肌荒れをはじめ、後々になって表面に現れるシミ・そばかす、しわ、たるみなどの原因にもなります。

屋外では「直接光」に加え、大気中に舞う「散乱光」や壁・地面で跳ね返る「反射光」にも注意が必要です。たとえば地表に降り注ぐ散乱光の量は、夏の晴れた日で「直接光の1.5倍」ほどともいわれ、砂浜で最大25%、新雪では80%にも上ると計測されています。

また屋内にも、一般的な窓ガラスを透過して約7割の紫外線が侵入します。そのため室内外問わず、UV対策アイテムの備えが必要です。

UV対策が不十分のまま紫外線を浴び続けると、最悪の場合がん化も懸念されることに。そんな肌トラブルを回避し、健やかでうつくしい肌を保つためにも、紫外線対策は万全にしましょう。

紫外線は2種類ある

紫外線とひとくちにいっても、厳密には「紫外線A波(UVA)」「紫外線B波(UVB)」の2種類があります。

それぞれアプローチの仕方が異なり、肌に与える影響もさまざまです。一般的にはA波よりB波の方が強いとされていますが、どちらにも警戒が必要です。

年中警戒が必要なA波

B波より弱いとされるA波ですが、波長が長いため皮膚の奥の方まで侵入してきます。
そこで、肌の弾力を左右するセラミドやコラーゲンにダメージを与えるため、しわ・たるみなどの光老化のほか、毛穴のひらきの原因にも。紫外線の季節で思い浮かべる夏以外にも、年中地表に届くうえ天気にも影響されません。

紫外線の約9割がA波で占められているといわれているため、曇りの日や日差しの穏やかな季節の対策がキーポイントとなるでしょう。

日焼けに直結するB波

7月がピークといわれるB波は、A波よりパワフルな夏の肌に降り注ぐ紫外線。奥深くまで行き届かないものの、肌表面で吸収するため、肌表皮で炎症が起きて細胞が傷付けられます。ひどい日焼けをすると、火傷状態になるのはこのためです。

日焼けをすると細胞内にあるDNAが自己修復機能をはたらかせますが、ダメージを繰り返し浴びていると働きが弱まり、がん化する恐れも。また、DNAを守るために紫外線を浴びるとメラニン色素が作られ、それらが日焼けによる肌の色の変化やシミとなって現れるのです。

日焼け止めに記載のあるSPF/PAとは

日焼け止め効果をもつアイテムには、SPFやPAといった表記が見られます。これらは紫外線をどれだけ防御できるかを表しており、A波の防御能を示すのがPA、そしてB波の防御能がSPFです。

PAは「PA+」といった様に表記され、4段階まである+の数が多いほど紫外線A波を防止するとされています。
また、SPFは「SPF30」などと数値と併せて表されます。この数値は、

「一般的に日焼けする15~20分×●倍」の時間、紫外線防止効果がある(日焼けを遅らせることができる)

という意味です。

そのためたとえば「SPF20」の場合、塗布したら「15~20分×20倍=300~400分」紫外線防止効果がある、ということになります。
現在SPFの最大値は「SPF50」で、それ以上になると「SPF50+」と表されます。

ただし、UVアイテムを選ぶ際には、必ずしも数値が高ければいいというわけではありません。
日常生活内での屋内外ではSPF20・PA++程度、一日中の外出時にはSPF30~40・PA+++が目安。紫外線の強いシーズンの炎天下では、SPF50・PA++++~SPF50+・PA++++というように、肌に余分な負担をかけないよう、シーンに応じて使い分けることが大切です!

紫外線散乱剤・吸収剤の違いにも注目

SPF・PAの表記とともに注目したいのが、日焼け止めクリームなどのUVカットアイテムに含まれる「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の違いです。

どちらも紫外線を防止する役割を担う成分に変わりはありませんが、はたらき方がそれぞれ異なるため、日焼け止めアイテムを選ぶ際には注意が必要です。

紫外線散乱剤は、肌の表面を散乱剤で覆い、その散乱剤が紫外線を物理的に散乱・反射させることで影響を防止。一方、紫外線吸収剤は、化学的な仕組みによって紫外線を吸収し、熱・赤外線などのエネルギーに変換して肌の外に放出します。

肌の上に1枚のヴェールをかけて肌を守るイメージの散乱剤に対し、吸収剤は肌に塗られたスポンジで紫外線を吸収して跳ね返すイメージ。そのため一般的に、UV効果は吸収剤の方が高いといわれています。

なお、UV効果がより期待できる吸収剤ですが、化学的なはたらきに伴う肌への負担が懸念されるケースもあります。また、透明で肌なじみのよい吸収剤に対し、散乱剤は白色の無機粉末を使用していることから白浮きしやすい特徴もあります。

ですが現在では、敏感肌や乾燥肌の方などでも使いやすくそれぞれのデメリット面を改良させたアイテムが増えているため、以前のような懸念点は少なくなっていると言えるでしょう。

そのため、UV効果・肌へのやさしさ・肌なじみなど、総合してご自分の肌に合ったアイテムを選ぶことをおすすめします。

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